INTERVIEW

沖山 志麻

SHIMA OKIYAMA

グローバルビジネスオフィス 輸入課 課長

2007年入行

沖山 志麻
  1. 2007
    日本橋中央支社 外国為替課
  2. 2013
    神保町支社 外国為替課
  3. 2016
    本店外為業務室
  4. 2019
    グローバル営業推進室
  5. 2023
    グローバルビジネスオフィス(以下、GBO) 企画総務課
  6. 2024
    GBO 輸入課

MY JOB

現在、私は、当行で唯一の外国為替オペレーション拠点である「グローバルビジネスオフィス(以下、GBO)」において、輸入課の課長を務めています。輸入課では輸入貿易決済業務の中でも、海外の銀行との決済や連携といった、いわゆる後方のオペレーション業務を主に担当しています。日本の経済や産業、そして私たちの暮らしは多くを海外からの輸入に依存しており、私たちの業務はその基盤を支える重要なインフラの一部であると自負しています。このような強い使命感は、輸入課のメンバー全員に共通する思いです。

沖山 志麻

輸入貿易決済業務で支える日本の暮らし

私が所属する輸入課は外国為替業務の中でも輸入に特化した部署です。主な業務の一つに、貿易取引で広く利用されている「Letter of Credit(信用状)」の発行があります。輸入者に代わって銀行が支払いを保証することで、遠く離れた海外の輸出者も安心して取引を行えるようにする仕組みです。こうした業務が成り立つのは、三菱UFJ銀行が日本国内だけでなく、海外の輸出者からも高い信頼を得ているからこそです。
私たちは正確、スピーディー、そして誠実なオペレーションを行うことに強い責任感を持って取り組んでいます。日々の業務の中で実感するのは、私たちの仕事が人々の生活と密接に結びついているということです。目の前の輸入書類に記載されていた商品が、会社帰りに立ち寄ったスーパーの棚に並んでいたり、週末に家族と訪れたレストランのメニューに載っていたりすることがあります。そんな小さな気づきを通じて、「私たちの仕事が止まれば、輸入品に支えられている日本の生活は立ちゆかなくなる」ことを実感し、日々の業務に誇りを持って取り組んでいます。輸入課の業務は、まさに生活を支えるインフラの一部です。この唯一無二の価値ある仕事に携わっていることは、私たちの大きな喜びでもあり、やりがいです。

「個」から「組織」へ。広がる挑戦のフィールド

入行前は外国為替について何も知らなかった私ですが、新入行員として配属された支店で外国為替業務を担当することになり、その奥深さに強く惹かれるようになりました。オペレーション業務では、お客さまから貿易書類をお預かりして処理を行うことで、企業活動に直接関与しているという実感を得ることができました。
こうして外国為替業務の基礎を学んだ次に、外国為替取引の提案や海外進出支援を行うアドバイザリー業務を経験しました。お客さまの事業戦略遂行を支援しているという手応えを感じることができ、さらに大きなやりがいを感じるようになりました。さらにアドバイザリー業務でステップアップを目指していた矢先、オペレーション業務のリーダーポストへの異動を告げられました。プレーヤーとしての仕事をさらに極めたいと考えていた私にとって、それは現場の第一線から退くような感覚があり、正直なところ戸惑いもありました。そんな私に、上司がかけてくれた言葉が「一人でできる範囲のことだけで満足するのではなく、組織を活かしてもっと大きなことに挑戦してほしい。今回の異動はそのためのステップだよ」というものでした。
実際、当時の三菱UFJ銀行では、外為オペレーション組織の集約という大規模な体制変更施策が進行中であり、私はその変革期における組織のリーダーとして施策に携わることができました。この経験を通じて、組織があるからこそ個々の力を活かし、新しい挑戦を生み出せることを実感し、上司の言葉には今でも深く感謝しています。
課長となった現在でも、そのときに得た気づきを忘れることなく、課員一人ひとりが挑戦できる環境を整えることこそが、自分自身の挑戦だと考えています。

「組織の力を活かして仕事をする」という意味で、管理職になることは私にとって一つの目標でした。現在は課長として、部下が楽しく仕事に取り組める環境づくりを最も大切にしています。
輸入課には子育て中の女性が多く在籍しており、仕事と家庭の両立を支えるため、メンバー同士が「お互いさま」の精神で助け合っています。業務には困難もありますが、思いやりに満ちた職場だからこそ、厳しい局面も全員で乗り越えられると感じています。
時には厳しいことを伝えなければならない場面もありますが、方向性を誤ったときには止めてくれるという安心感の中で、自由に働いてもらえるよう、相手を思いやった指導を心がけています。私のその思いがメンバーに伝わっていると確信しながら、輸入課のマネジメントに取り組んでいます。

挑戦を重ねてプロフェッショナルへ

課長になることを目標に掲げた際に、私が意識したのは、これまで接してきた多くの上司の良いところを吸収し、自分の糧にしたいという思いでした。いわば「いいとこ取り」の課長が私です。それほどまでに、私は人に恵まれて育ってきたと感じており、素晴らしい人材が数多く集まっていることは三菱UFJ銀行の最大の魅力だと感じています。その恩返しの気持ちも込めて、今後もステップアップを続け、将来的にはGBOの副所長、さらには所長を目指したいと考えています。そのためには、自身の経験の幅を広げることが不可欠であり、外国為替以外の業務にも積極的に挑戦したいと思っています。そしてその上で、私にとっての「本拠地」であるGBOに戻り、さらなる成長に挑戦したいと考えています。
就職活動中の皆さんにとって、外国為替の仕事は少しとっつきにくい印象があるかもしれません。しかし、私自身がそうだったように、実際に携わってみると、これほど面白く、奥深い仕事はないと感じるはずです。経験を重ねることで専門性が磨かれ、プロフェッショナルとして成長できる点も大きな魅力です。多様なお客さまの海外ビジネスに触れ、日本の根幹を支える決済インフラとしての使命感を持って取り組めるトレードビジネス業務に、ぜひ挑戦していただきたいと思います。

沖山 志麻
MUFG Circle 成長と挑戦を続けるMUFGで働く人の今