INTERVIEW

山城 麻里

MARI YAMASHIRO

金融市場部 為替デリバティブトレーディングGrプロダクツライン

2005年入行

山城 麻里
  1. 2005
    為替資金部(現:トランザクションバンキング部)(大阪) 船場マネーデスク
  2. 2010
    欧州市場部(現:欧州金融市場部) セールス&トレーディングGr(在ロンドン)
  3. 2012
    金融市場部 カスタマーGr
  4. 2016
    アセアン金融市場部(現:アジア金融市場部) アセアン日系Gr(在シンガポール)
  5. 2020
    国際業務部(現:トランザクションバンキング部) グローバル営業推進室(大阪)
  6. 2023
    金融市場部 為替デリバティブトレーディングGr

MY JOB

当グループでは、セールスチームが通貨オプションとエマージング通貨をお客さまにご案内し、取引を行う際のビジネス推進に従事しています。具体的には、営業企画・手続き全般の管理から、システムツールの提供やメンテナンス、トレーダーとセールスチームを仲介した約定業務や記帳・契約書作成などの事務に至るまで幅広く対応しています。入行以来、積み重ねてきた為替セールスの実務経験を活かし、セールスチームやトレーダー、バックオフィスほか関係各部とも連携しながら、お客さまの経営課題解決に向けたソリューションを提供します。

山城 麻里

グローバルでの経験を活かし、MUFGの為替セールスをサポート。

トレーダーとセールスの間に入り、取引を円滑に進める縁の下の力持ち

私は金融市場部為替デリバティブトレーディンググループに所属し、オプション・エマージング通貨プロダクツラインのラインヘッドとして、為替ビジネスの推進に携わっています。幅広い業務を通じ、MUFGの為替セールス業務を陰から支える縁の下の力持ちのような存在です。例えば、商品のご案内時にお客さまにお渡ししている数百種類におよぶ商品説明書のメンテナンスを定期的に行い、約定の際は、セールスのニーズをトレーダーに的確に伝え、両者の仲介役となることでフローの極大化を図ります。また、約定後も、記帳からお客さまにお渡しする契約書に至るまで細心の注意を払いながら対応するなど、常にミスのないオペレーションが求められます。私はこれまでにさまざまな部署で為替のセールス業務に携わってきましたが、正直なところ、この部署に所属するまでは、セールスの裏側でこんなにも多くの業務が発生していることに気づきませんでした。業務上、お客さまと直接コミュニケーションをとる機会はありませんが、セールス業務で得た知識や経験を活かし、後方からお客さまのビジネスをサポートできる仕事にやりがいを感じています。

グローバルな拠点で経験を積み、より高度なスキルと謙虚さを身につける

これまでのキャリアで特に印象的だったのが、入行6年目に社内公募でロンドンの欧州金融市場部に異動したことです。ロンドンは世界有数の金融街であり、入行当初から「いつか駐在したい」と強く希望していた憧れの場所でした。現地では、ダイレクトディーリング先の日系法人のお客さまに対する市場性商品のセールス業務を担当することになりました。この頃には為替セールスの業務を一通り習得していたため、自信満々で渡英しましたが、実際には「同じ為替でもこんなに世界が違うのか」と衝撃を受けるほど、これまで学んできたものだけでは通用しませんでした。まず、日本と海外ではマーケットの規制やシステムがまったく異なります。日本のルールを基準に「こうあるべき」と思い込んでいたものが、世界のスタンダードではないことを痛感しました。また、欧州マーケットでは通貨ペアが非常に多く、それぞれの通貨で売りも買いも頻繁に発生します。さらに、ダイレクトディーリングのお客さまとの取引ということもあり、取引額の規模や提案の幅が格段に広がりました。周囲に助けられながら、実務を通してより高度な為替業務を経験する中で、これまで自分がマーケットの中のほんの一部しか知らなかったことに気づかされました。同時に「為替について学ぶべきことは、まだたくさんある」と謙虚さを身につけるきっかけとなりました。

後進の育成を通し、育ててくれた組織に恩返しがしたい

また、海外拠点ではさまざまなバックグラウンドを持つスタッフがいるのはもちろん、国内に比べてスタッフの人数が限られるため、必然的に他チームとの距離が近くなります。欧州金融市場部でも、私が在籍する日系セールスデスクのすぐそばで非日系セールスチームやトレーディングデスクが取引を行っていたほか、トレジャリーチームや企画チームも近くにいたため、まさに市場部門が一体となってビジネスを推進していると肌で感じることができました。ロンドンマーケットという市場のダイナミズムを一番感じられる環境の中で、周りのチームと密に連携し、為替セールスの一員として専門性とスキルを磨けたことは、私のキャリアの中で非常に貴重な経験となりました。
そうした経験を活かし、現在は後進の育成に貢献したいと考えています。私自身、入行からこれまで、新しい部署や海外拠点に赴任するたび、周囲の先輩方が丁寧にサポートしてくれたからこそ、今日までキャリアを積み上げることができたと実感しています。マネジメントをする立場となった今、後進を育てることでその恩返しをしたいです。当行は、国内の為替マーケットにおいてはトップの座にいますが、グローバルではまだトップには遠く及ばず、チャレンジャーの立場にあります。その中で邦銀として何ができるのか、日本のお客さまに対し、より良いサービスの提供を追求していくことが重要です。時代と共に変化するマーケットと対峙する中で、私たち自身も柔軟に変化を受け入れ、挑戦する気持ちを持ち続けることが大切です。常にチャレンジしながら成長していきたいという方にはぴったりの環境ですので、そうしたバイタリティあふれる皆さまと一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。

山城 麻里