MY JOB
日本の外国為替のトップバンクである三菱UFJ銀行において、お客さまのグローバルビジネスを支えるために、外国為替事務のプロフェッショナルとして、安心・安全な事務サービスを提供しているのがグローバルビジネスオフィス(GBO)です。私は組織の活動計画、施策の企画運営に携わっています。日本の外国為替業務のスタンダードを担っているという誇りが、仕事の大きなやりがいにつながっています。

日本の外国為替業務のスタンダードを担う使命のもとで。
Job Challenge制度で海外へ。視野が一気に広がった
最初に配属された神保町支店では、外国為替に関わる業務を一通り経験しました。今も記憶に残っているのは、ご相談をお受けした際、多くのお客さまから「外国為替ならやっぱり三菱UFJ銀行ですね」とおっしゃっていただいたことです。銀行はお客さまの信頼・信用によって成り立っているということは新入行員研修で教わりましたが、確かにその通りだと実感したものでした。
外国為替業務は、各国の現地規制や海外情勢がお客さまのお取引に影響するため、海外に関する照会や相談が数多くあります。当行を選んでくださったお客さまの信頼・信用に十分お応えできているだろうかという自問自答が常に胸の中にありました。
そのため、実際に海外に足を運び、目で見て学んでみたいという思いから、入行4年目にJob Challenge制度を利用し、海外トレーニーとして台北支店に赴任することにつながりました。自ら立候補することでキャリアの幅を広げるチャンスが得られ、その受け皿が海外にも広がっているという点は、三菱UFJ銀行の魅力の一つだと思います。
台北支店では、海外トレーニーとして、営業、預為、市場など外為業務にかかわらず拠点内のOJTを行い、日本での経験をもとに事務の改善提案などを行いました。台北支店で過ごした1年間は、とても印象深く視野を大きく広げてくれました。というのも神保町支店で約3年間にわたって外国為替業務に携わったことで外国為替についてある程度の知識が身についたという自負があったものの、台北支店ではそれが通用しないことを思い知らされたからです。例えば当時の台湾では事務作業が多かったため、日本の経験をもとに効率化の改善提案を行いましたが、現地スタッフから納得を得ることはできませんでした。現地規制や海外拠点の状況を踏まえて決められたルールであり、試行錯誤のうえでつくられたやり方だったからです。
この経験から今ある物事や、相手の発言、考え方には常に背景があり、その真意を踏まえて、あるべき姿へものごとを進めていかなくてはならない、という大切なことを学びました。
自分たちの方針が日本の方針になる
台北支店後は、外国為替事務や事務領域のチームマネジメントを経験し、現在私はGBOにて、組織全体の運営に携わっています。日本の通関の約4割が三菱UFJ銀行経由であることから、GBOのあり方を決めることは日本の外国為替業務のあり方を決めることにも通じており、大きなやりがいを感じています。
具体的な業務としては、マネジメント層と協議しながら、長期的な組織の経営方針や年間の運営計画策定を担当していています。
その他、外国送金を古いフォーマットからデジタル化に対応した新しいフォーマットに移行する世界的な動きがあり、三菱UFJ銀行でもそれに呼応したプロジェクトを進めており、本プロジェクトメンバーとして活動しています。これに伴ってお客さまにも手続き変更をお願いしなくてはならず、そのためにどのようなルールにするか、どのようにお客さまとコミュニケーションを取っていくかを関係部署と 検討し、決定しています。移行に際してミスが発生することがないよう、最善の注意を払いながら、シビアにルールづくりを進めています。
ここで三菱UFJ銀行の外国為替業務全体、さらには日本の外国為替業務のスタンダードに携わっていることで、必然的により広い視野で業務を捉えるようになりましたし、上司にも日頃から「自分たちの方針が日本の方針になるという意識を持とう」との指導を受けています。
また今のお仕事をするうえでは「着信主義」を意識しています。これは台北支店で苦労した経験から学んだもので、一方的にこちらから発信して終わりとする「発信主義」ではなく、受け取った側がきちんと納得できているかにこだわるという姿勢です。銀行のお仕事はチームで成り立っています。特に新しい仕組みや方法を導入する際は一方的にこれまでのやり方を上書きするのではなく、過去を尊重しながら慎重にバージョンアップしていかなくてはなりません。組織としての相乗効果が発揮できるよう、組織全体に私の発信した内容が届いているか、納得できているか、引き続き「着信主義」を意識していきたいです。そのためには想像力や柔軟性も大切にしなければならないと考えています。
すべての経験が自分の糧になる
私は就職活動の時点で、社会に出て成し遂げたい明確な目標は持ち合わせていませんでしたが、幅広く社会を見てみたい、さまざまな業種のお客さまと接し、新しいことに触れてどんどん成長したいと考えたことが根底にあり、幅広いフィールドで活躍する場がある三菱UFJ銀行に決めました。一方で明確な目標を持たない中で、お客さまに貢献するためには専門性を身につける必要があると考え、外国為替業務を選択しました。
入行以来、外国為替業務を軸としてキャリアを重ねてきましたが、就職活動の際に思い描いていたイメージと変わらず、活躍のフィールドは本当に無限だと感じています。だからこそ、今後は外国為替という枠組みにとらわれずに新しいフィールドに挑戦し、幅広い知識と経験を身につけて、また外国為替業務に戻ってくることで、お客さまや当行、そして日本の発展に貢献できたらと考えています。私のように入行して15年近いキャリアを積んだ中堅行員でも、このようにまだまだキャリアの選択肢が幅広いことは、素晴らしいことではないでしょうか。
三菱UFJ銀行では多様な経験を積むことができ、そのすべてが自分の糧になるのは間違いありません。これから入行される皆さんもそうした思いでキャリアの第一歩を踏み出していただけたらと思います。
