INTERVIEW

井上 加奈子

KANAKO INOUE

トランザクションバンキング部 グローバル営業推進室

2019年入行

井上 加奈子
  1. 2019
    五反田支店 外国為替課
  2. 2022
    トランザクションバンキング部 グローバル営業推進室

MY JOB

私が所属するグローバル営業推進室では、グローバルに事業展開するお客さまに寄り添い課題解決やソリューション提供することを目的に、国内拠点の営業担当者とともに、外為取引の推進活動を担っています。その中で私は、外国送金における銀行間メッセージフォーマットの変更(ISO20022移行)という世界規模での制度改定においてお客さまの移行をサポートする業務に携わっています。業務上、行内の多くの部署と連携・協働することはもちろんのこと、お客さまへの説明のため営業担当者とともに外訪することもあります。

井上 加奈子

外国為替業務のプロフェッショナルとして、自分を磨き続ける。

お客さまの「さすが三菱UFJ銀行」の声にお応えする

私が三菱UFJ銀行への入行を決めた最大の理由は、外国為替のプロフェッショナル人材を育成するコースでの採用があったことでした。自分ならではの強みを身につけて、金融業界の最前線で活躍したい。そう考えていた私にとって、非常に魅力的なコースに感じられたのです。
もちろん入行前の私が、十分な外国為替の知識を持ち合わせていたわけではありません。そのため2カ月間の新入社員研修の後半に行われた外国為替に特化した研修は、私にとって非常に大きな学びとなりました。約1カ月にわたり行内の外国為替のエキスパートを講師に迎えて行われた研修では、基礎的な知識の習得に始まり、実際に送金時に使われる書類のチェックポイントやお客さまからの質問への回答例など、業務で必要となる実践的なスキルを学ぶことができました。五反田支店外国為替課に配属されてすぐに戸惑うことなく業務を担当できたのも、このような充実した研修のおかげだったのは間違いありません。
五反田支店ではご来店のお客さまの外国送金業務からスタートし、次第に取引先法人の貿易決済や照会対応など、幅広い外国為替サービスの提供に携わりました。法人のお客さまの場合、企業規模や事業内容によって求められるサービスは多種多様です。それらにきめ細かくお応えしたことで「さすが三菱UFJ銀行。外国為替に関する情報量やネットワークが本当に充実している」とのお褒めの言葉をいただいたときには、誇らしい気持ちになりました。
一方、お取引の際には確認資料が不足しているなどの理由で、上司と相談のうえ、送金をお断りすることも珍しくありません。それは複雑かつ日々刻々と変化するマネーロンダリングや経済制裁などの法令に抵触しないようにお客さまを守るためであり、金融機関に対する社会の信用・信頼を毀損しないためでもあります。断るときは毅然と断る。そんな大切なことも、五反田支店で学ぶことができました。

新フォーマットへの移行という歴史的転換点に立ち会える喜びと緊張

五反田支店で3年半、外国為替業務の最前線で経験を積んだ後、自ら異動先を選択することが可能な公募制度(キャリアチャレンジ)で、トランザクションバンキング部グローバル営業推進室に異動しました。理由は、外国送金のフォーマット変更という世界的な大きな流れの中で、その歴史的転換点を当事者として体験したいという思いがあったからです。
これまで外国送金は、SWIFT(国際銀行間通信協会)によるグローバルネットワークを介して、MT(メッセージタイプ)というアナログなフォーマットで行われてきました。1970年代から活用されてきたこの古いフォーマットは、デジタル化の中でコンピュータシステムと親和性の高いフォーマットに切り替えようという取り組みが世界で進んでいます。世界中の金融機関が2025年11月の移行期限に向けて一斉に新たなフォーマットへの準備を進めていますが、それを利用するお客さまにも相応のご準備をしていただく必要があり、私はそのためのサポートに従事しています。
国をまたぐ決済処理が迅速化され、送信できる情報量が飛躍的に増えることからビジネスへの活用など、お客さまにとってのメリットも期待される一方、新たな手順やルールに対応する負荷もかかります。営業担当経由で寄せられたお客さまの疑問や質問にお答えしつつ、新しいフォーマット導入によるメリットも伝えていくことが、私のミッションです。五反田支店でいただいた「さすが三菱UFJ銀行」という言葉を胸に、お客さまに寄り添った説明を続けています。

多様なキャリアの選択肢こそ三菱UFJ銀行ならではの魅力

将来のキャリアについては、まだ決めかねているというのが正直なところです。入行前から描いていた外国為替を究めていくという思いは今も変わらない一方、ほかの分野でも経験を積んでみたいと考えるようになりました。というのも三菱UFJ銀行には想像以上に多様なキャリアの選択肢があるということを実感したからです。同期の中には外国為替を経験した後に自ら希望して関連部門へと移った仲間もいますし、そうした姿を見ると私も未知の分野に挑戦し、一回り大きく成長して、また外国為替業務に戻ってきたいという気持ちがわいてきます。
このような選択肢の多様さは三菱UFJ銀行ならではの大きな魅力であり、これから志望される皆さんにもぜひ知っていただきたいと思います。同時に、その選択肢の中からどの道を選ぶかは自分次第であるように感じます。そんな意志を大切にしていただけたらと思います。

井上 加奈子