MY JOB
私はグローバル営業推進室で、IBP(International Business Promoter)と呼ばれる営業担当者として、外国為替・国際業務の推進を担当しています。企業規模や業種によらずグローバルな事業展開が進む中、貿易取引におけるリスクヘッジやファイナンスなどのソリューション提案や、海外進出や投資に際しての各国規制や投資環境を踏まえたアドバイザリー業務を通じ、お客さまの海外ビジネスの拡大に貢献し、ともに成長する醍醐味を味わっています。

プロとして歩む道──。ここには想像を超えた未来がある。
ベトナムで学んだ新興国の金融のリアル
入行前は“銀行=融資”というイメージが強かったのですが、入行後は想像以上に幅広い業務があることに驚きました。特に外為取引と呼ばれる海外との決済業務は、送金や信用状取引などさまざまな方法があることに加え、通貨や規制に応じた適切な対応を取ることが不可欠であり、銀行ならではの存在意義が発揮できる領域で、お客さまから当行への期待が大きい業務だと知りました。初めて異動した国際業務部という本部部署では、主に中部エリアの自動車部品のサプライヤーを中心に担当しました。とあるお客さまのインドネシアへの進出案件で、現地規制を踏まえた適切な決済方法や為替リスクヘッジのアドバイスを行い、お客さまから、「田中さんがいたから無事進出できた」との言葉をいただき、とても感激したことを覚えています。当時は入行4年目でしたが、若手であっても海外進出というお客さまの重要な経営判断に関与できたことは、大きな自信とやりがいにつながりました。
次の異動では、語学研修生として、ベトナムの大学で半年間ベトナム語を学んだ後、ハノイ法人営業部に着任しました。当時は、米中貿易摩擦が激化し、地政学リスクへの備えから、多くの日系企業が中国からベトナムに拠点を移していた頃で、多数の日系企業のベトナム進出案件をサポートさせていただくことになりました。
ベトナムでは、日本で当たり前にできる口座開設が簡単にはできなかったり、送金するにもさまざまな書類が必要なうえ、通貨も米ドルは受付可能でも、現地通貨ベトナムドンでは受付できなかったりと、現地の規制や手続が複雑で、しかも頻繁に変わるため、お客さまがお困りになることも多くありました。こうした現地事情もあり、現地採用メンバーとも連携しながら、お客さまのビジネスに支障が出ないように、プロとしてアドバイスし、迅速・正確な預金・決済業務を行うという、トレードビジネスの根幹、かつ重要な業務を体感しました。また、多数の日本企業が進出したことで、雇用の増加や、日本ブランドの衣料品が気軽に購入できるようになるなど、現地の生活環境も変わっていった実感があります。お客さまとのビジネスを通じて、ベトナム経済や文化の発展に貢献できたという体験は、私の銀行員としての大きな誇りでもあります。
業界随一の情報量、ネットワークをアドバンテージとして
ベトナムから帰国後は、横浜支店で、RM(Relationship Manager)として、大企業の法人営業を担当し、これまでの経験も活かしながら幅広い企業取引を学びました。その後、改めて、トレードビジネスを通じて、一段と高い目線や専門性を身につけたいとの想いから、Job Challenge(希望する部署への異動に自ら応募する制度)を利用して、現職のトランザクションバンキング部・グローバル営業推進室に着任しました。
今まさに日々感じているのは、当行の社会的使命です。世界情勢はものすごいスピードで変化しており、お客さまに対して、タイムリーに質の高い情報提供(アドバイザリー業務)を行うことはもちろん、地政学リスクの高まりによる、お客さまのビジネス環境の不確実性や分断懸念が強まる中、企業活動の生命線である資金決済機能(オペレーション業務)を安定的に維持していくことの重要性とその責任を痛感しています。こうした不確実性の高い時代だからこそ、トレードビジネスのプロフェショナルとして、そうした強みや専門ノウハウも活かし、迅速かつ丁寧に、お客さまの期待にお応えしていきたいと思っています。
トレードビジネス領域を究めていきたい
これまで国内外の拠点で、お客さまのグローバルな事業展開のサポートに取り組んできました。世界情勢が刻々と変化する中、お客さまの当行への期待はさらに大きくなると考えており、再び海外勤務を経験し、専門性やスキルに一層磨きをかけて、トレードビジネスのプロフェッショナルをめざしたいと考えています。
実は、私は入行前に「実家の近くがいい」と配属希望を伝えていたくらいで、十数年たって、再び海外を希望する自分はまったく想像していませんでした。当行には、そういう未知の可能性を見つけられるフィールドがたくさんあります。未来を自由に描ける、そのキャンバスの大きさが、当行で働く魅力でもあると思います。
