産業構造の変化のもとで拡大するMUFGの役割

デジタル化の進展による産業構造・競争環境の変化のもと、国内各企業には、事業の選択と集中、ポストコロナを見据えた事業戦略の確立、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進、企業ガバナンス改革への取り組みなどが求められています。また、カーボンニュートラル社会の実現に向けた脱炭素、資源循環、雇用創出や地方創生といった社会課題への取り組みも避けて通ることができません。外部環境の大きな変化の中、新型コロナウイルス感染症拡大の影響などによる世界景気の不透明感も増大しており、銀行の果たすべき役割はきわめて大きなものになっています。
MUFGには長年の事業を通して築いた圧倒的な顧客基盤とグローバルネットワーク、総合金融グループとしての強みがあります。それらを活かし、さらにはMUFGが先行するデジタライゼーションを組み合わせて、お客さま企業の経営課題の解決に取り組む「経営課題解決型アプローチ」を強力に進めています。

総合力を引き出す新体制で最適なソリューションを提供

MUFGならではの課題解決力のベースは総合力です。それをさらに高度化するため、銀行と信託の営業本部統合や銀行と証券の兼職組織の立ち上げ、国内外一体運営へのシフトなどを進めてきました。ワンストップでお客さまにソリューションを提供することをめざす新たなRM−PO体制の整備もその一環です。
この新体制においては、銀行と信託銀行の法人貸出などの業務を統合、RM(Relationship Manager:営業担当者)を「MUFGのRM」として育成する一方で、PO(Product Office:商品やサービスの企画・開発・提供を担う部署および担当者)は、専門性にさらに磨きをかけ、お客さまのニーズに最適なソリューションを提供する力を伸ばしていきます。そしてRMとPOが一体となって活動することで、お客さまの経営課題の把握と課題解決に取り組んでいくことにしています。
さらにリアルからネットへのチャネルシフトを進め、対面チャネルと非対面チャネルの最適化を図っています。利便性の高い多様な取引チャネルの提供を通して、課題解決力の一層の高度化をめざしています。

成長産業支援の専門部署も開設

お客さまに対する経営課題解決型アプローチにより、証券代行業務・年金・不動産の信託ビジネスの伸長や大型イベントファイナンスの取り込み、M&AやIPOなどのアドバイザリーの大口案件獲得などが着実に進んでいます。今後も、ソリューション提供力のさらなる強化に向けて、セクターアプローチを高度化するほか、デジタライゼーション提案や、アドバイザリー機能の強化を図っていきます。
2019年7月にはMUFGのリサーチ・アドバイザリー機能を結集した「リサーチ&アドバイザリーユニット」を発足させました。お客さまごとの経営課題に応じた各種ソリューションを提供すると同時に、コーポレートガバナンス・コードや気候変動問題、ESG、SDGsなど、企業の持続的成長を実現するための対応や、SR (Shareholder Relations: 株主対応)・IR(Investor Relations: 投資家対応)サポートなどの分野にも注力しています。
また、2019年5月、MUFGは成長産業領域で事業を営むお客さまの事業成長をサポートするため「成長産業支援室」を東京と大阪にそれぞれ開設しました。シード期からアーリー期、ミドル期、レイター期まで、お客さまの成長ステージと課題に合わせ、投融資や上場支援など、グループ各社と連携したさまざまなサービス・ソリューションをワンストップでご提供しています。

Topics
  • 「MUFG Biz」と「Biz LENDING」でサポート

    MUFGでは法人向け会員制 Webサイト「MUFG Biz」と、中小企業向けレンディングサービス「Biz LENDING」を運用しています。「MUFG Biz」は、インターネット上で法人のお客さまに対してAIを駆使した情報提供・各種手続きなど、さまざまなコンテンツ提供を行うものです。「Biz LENDING」は、財務データではなく、入出金データなどに基づいて迅速に与信判断を行い、非対面で最短 2 営業日で融資を完了するサービスです。

  • 総額 100 億円の MUFG メディカルファンド設立

    MUFGは社会機能の維持に不可欠な金融インフラとしての使命を果たすため、さまざまな支援を行っています。その一環として、2020年6月 、三菱UFJ銀行と三菱UFJキャピタルは、治療薬・ワクチンの研究開発などの支援を目的とした「MUFG メディカルファンド」を総額 100 億円で設立しました。このファンドを通して、新型コロナウイルス感染症対策を含む、創薬・再生医療などを担うベンチャー企業を支援していきます。

  • 会員制イノベーション創出拠点を開設

    MUFGは観光産業の課題解決と産業イノベーションの推進を通じた大阪・関西経済の活性化への貢献を目的として、会員制のイノベーション創出拠点を大阪市に開設しました。「『観光とイノベーションの新結合』をめざす課題解決型のイノベーション HUB」をコンセプトに、スタートアップ企業や大企業、行政・DMO※1、アカデミア※2の共創の場を提供していきます。
    ※1 DMO … Destination Management / Marketing Organization の略。観光地域づくり法人
    ※2 アカデミア…大学などの教育研究機関、学術関連の組織