デジタルサービス事業本部を設立

三菱UFJ銀行におけるDXは金融業界のトップを走り続けていますが、それを支えているのがMUFG一体のDX推進体制です。グループCDTO(チーフ・デジタル・トランスフォーメーション・オフィサー)を筆頭に、デジタルサービス企画部、MUFGからスピンアウトしたJapan Digital Design、MUFGにおけるCVCである三菱UFJイノベーションパートナーズ、Global Innovation Team(GIT)などから構成されています。さらにこれらのチームと信託・証券・カードなど、銀行以外のMUFG各業態が連携しています。
2021年4月には、デジタル起点の企業変革をけん引する「デジタルサービス事業本部」を設立しました。同事業本部は、顧客軸では、国内の法人(約100万社)や個人(5,150万人)のお客さまを網羅して、非対面取引を強化すると同時に、機能軸では、各事業本部の成長戦略と構造改革を支援。この二つの軸で全社的なデジタルトランスフォーメーションをけん引していきます。
※CVCはCorporate Venture Capital(コーポレートベンチャーキャピタル)の略。事業会社が、自社の事業分野とシナジーを生む可能性のあるベンチャー企業に対して投資を行うこと。

顧客チャネルを最適化、新たな金融デジタルサービスも開始

スマートフォンなどの普及に伴い、来店されるお客さまが減少する一方、ネット決済を選好する方が増加するなど、お客さまの取引スタイルが変化しています。この変化に対応し、デジタル完結で快適な体験を提供する次世代営業店を展開していきます。
具体的には、お客さまニーズや取引シーンに応じて店舗形態を多様化。より手軽で迅速なサービスをご希望されるお客さまには、さまざまなセルフ型端末を設置する「MUFG NEXT」、対面でのご相談を希望されるお客さまには「MUFG NEXT(コンサルティング・オフィス)」、そして銀行・信託銀行・証券の共同店舗である「MUFG PLAZA(グループ共同店舗)」などを配置します。多様な取引チャネルの提供により、お客さまには最適なチャネルの選択が可能になると同時に、MUFGにとっても業務量の削減を通じた大幅な生産性向上が実現。オンライン取引の拡大や新規ビジネスの創出による収益力の強化も期待できます。
また、外部事業者との連携を含めた新たなデジタル金融サービスにも取り組んでいきます。金融プラットフォーマーとして金融機能を提供するBaaS(Banking as a Service)モデルを追求。さらに次のステップとしてデータを活用した「金融・デジタルプラットフォーマー」をめざします。2021年5月にはNTTドコモと業務提携契約を締結しました。ドコモが有する会員基盤や多様なデジタル販売チャネルと三菱UFJ銀行が提供する金融サービスを組み合わせることで、取引状況に応じてdポイントが付与される新たなデジタル口座サービスを提供するほか、データを活用した新事業や新サービスの企画・開発なども検討しています。

オープンイノベーションをさらに強化

「MUFG Digital アクセラレータ」は、MUFGが2015年に開始した邦銀初のスタートアップ支援プログラムです。フィンテック領域や、AI、ブロックチェーン、IoTなどの先端技術を活用した事業領域を主な対象として、MUFGが事業プランのブラッシュアップ、プロトタイプの構築支援、事業プランの方向性に合わせたパートナー選定、アライアンスなど、約4カ月間にわたって事業化に向けたステップを全面的に支援しています。
また、AIやデータを活用した新たなビジネスとして、タイのアユタヤ銀行では、アジア最大のプラットフォーマーであるGrab社の持つ先進的なテクノロジーやデータを活用した小口ローンの提供を通じて、新たな顧客接点を拡大しています。さらに、イスラエルの Liquidity Capital社とシンガポールに合弁会社Mars Growth Capital社を設立。合弁先の持つAIテクノロジーと、MUFGの持つアジアでのプレゼンスと金融知見を融合し、新たな与信モデルを活用したスタートアップ企業向けのファイナンス事業を開始しています。

Topics
  • Everyday Business Link System ~Bizry(ビズリー)~」 がスタート

    三菱UFJ銀行は、2021年7月からオンラインのビジネスマッチングサービス「Everyday Business Link System ~Bizry(ビズリー)~」 の提供を開始しました。これまでもさまざまなマッチングサービスを提供してきましたが、コロナ禍で対面形式での商談が制限されていることからオンラインでの提供を行うことにしたものです。また、さらなる利便性向上のために AIを活用したマッチング候補先の提示機能を 2021年内に追加予定です。

  • ロボット・AI 技術を基盤としたサービスを導入

    2020年7月、三菱UFJ銀行は、行内で保管されている紙書類を電子化することを目的に、米国スタートアップ企業 Ripcord 社が開発するロボット・AI 技術を基盤としたサービスの導入を決定しました。高速かつ高精度での 紙書類の電子化を実現することでロケーションフリーの業務環境を確立し、お客さまの利便性向上と業務の効率化をめざします。

  • MUFG Digitalアクセラレータプログラムは第5期へ

    MUFG Digitalアクセラレータは、これまで4回にわたる取り組みを行い、現在5回目のプログラムが進行中です。過去4回の開催で採択企業数は26社、協業発表数は50%以上にのぼっています。昨年のグランプリを受賞した株式会社GINKANは、三菱UFJニコスと協働して、三菱UFJニコスカードでの決済データを加盟店のマーケティングに活用する実証実験を始めると発表しました。採択企業との協業に向けた活動が活発に進んでいます。