GCIB & Global Markets

GCIB & Global Markets

資産回転型ビジネスを推進し、
資産の質の向上を図る

「量から質」への
ビジネスモデル変革を
推進しながら、
グローバル大企業の
お客さまに
付加価値の高い
ソリューションを提供する。

GCIB & Global Markets

機関投資家との取引を強化

グローバルCIBビジネスは、グローバル大企業のお客さまを対象に、商業銀行機能と証券機能を中心に付加価値の高いソリューションを提供するものです。三菱UFJ銀行と三菱UFJモルガン・スタンレー証券を中核に、世界50カ国以上、合計2,500拠点を超える海外ネットワークを活かしてグループ一体で取り組んでいます。
2018年の事業本部発足以来、「量から質へ」のビジネスモデル変革をテーマに事業を推進してきました。今後は国際金融市場で存在感を高めている機関投資家との取引を強化していく方針です。
また、MUFGの強みであるモルガン・スタンレーとの投資銀行分野での協働も順調に拡大しています。ローン、DCM(デット・キャピタルマーケット)領域では、双方の強みを活かし、大型のM&Aファイナンス案件の引受で協働を継続、ECM(エクイティ・キャピタルマーケット)領域とM&Aアドバイザリー業務においても、グローバルで高いプレゼンスを有するモルガン・スタンレーの強みを大きく取り込んでいます。
また、多様なプロダクトの提供を可能にするグローバル人材の育成・強化を推進。米州では過去5年間にわたり優秀な人材の採用に努め、最近では他地域でも積極的に専門性の高い人材を起用しています。

MUFGの国内ネットワークとモルガン・スタンレーのグローバルネットワーク

資産回転型ビジネスを推進

資金の借り手となる法人のお客さまと資金の出し手となる機関投資家をつなぐO&D(オリジネーション&ディストリビューション※)推進体制を、組織・人材の両面から強化し、資産回転型ビジネスを推進しています。また、2019年11月にはドイツのDVBバンクから航空機ファイナンス関連事業を承継しました。高い専門性とそれに裏打ちされたプロダクト提供力・リスク管理能力をてこに、さらなるビジネスモデルの高度化を図ります。
事業ポートフォリオの見直しも継続しています。2019年度はモニタリング領域を拡大し、119社との取引解消、171社との取引改善を実現しました。ポートフォリオの入れ替えによる資産の質の向上は、資産回転型ビジネスにおいて、機関投資家により魅力的なアセットを提供する上で重要であり、引き続き低採算アセットの削減と取引採算の改善を徹底していきます。
さらに三菱UFJ銀行はAIを活用した独自の与信判断のノウハウを持つイスラエルのLiquidity Capital 社と合弁契約を締結しました。折半出資でシンガポールに設立するMars Growth Capital 社を母体にスタートアップ企業向けのファイナンス事業をアジア地域で開始しています。
※O&D(オリジネーション&ディストリビューション:組成と販売)プロジェクトファイナンスなどをシンジケートローンとして組成し、機関投資家などに販売するビジネスモデル。資産回転型ビジネスとも呼ぶ。収益は組成時の手数料で確保する。

ポートフォリオの入れ替え

サステナビリティへの取り組みを加速

2015年に国連で採択された「SDGs(持続可能な開発目標)」は広く浸透し、多くの企業が持続可能な社会の実現に向けて取り組みを加速させています。投資の世界でも非財務要素を考慮した「ESG投資」の急速な拡大が続いています。
MUFGは、資本市場を通じて持続可能な環境・社会 の実現に貢献すべく、グリーンボンドを継続的に発行しています。2019年度までに国内外で合計6回、 約2,900億円を発行。同一の発行体としては日本で最多・最大規模です。調達した資金は、銀行を通じて環境課題の解決に資する事業に融資しています。
また、ESG経営支援ローン・私募債は、お客さまのESGの取り組みを支援するESG評価型融資・社債商品です。三菱UFJリサーチ&コンサルティングが日本格付研究所と連携して、お客さまにESG格付を付与し、ESG経営の課題をフィードバックします。2019年度は5件、総額87億円を組成しました。
また、資金使途を限定せず、お客さまのESG関連の目標の達成状況に応じて金利が変動する「サステナビリティ・リンク・ローン」を日本で初めて開発。2019年度 はESG経営の高度化や環境負荷削減に取り組む目標を設定したお客さまに対するシンジケートローンを合計3件成約しました。

サステナビリティへの取り組みを加速

TOPICS

ST(Security Token)研究コンソーシアム設立

ST(Security Token)研究コンソーシアム設立

金融機能に対する信頼の向上と利用者の保護を図るため、三菱UFJ銀行はグループ外も含めた協力企業全21社と、2019年11月「ST(Security Token)研究コンソーシアム(SRC)」を設立しました。SRCはブロックチェーン技術を活用して証券決済・資金決済の一元的な自動執行を可能にしながら、同時に投資家の権利保全も実現する基盤の提供をめざして検討を進める計画です。

ST(Security Token)研究コンソーシアム設立

AlpacaJapanと業務提携

AlpacaJapanと業務提携

2019年4月、三菱UFJ銀行はAlpacaJapanとの間で、為替情報提供の機能強化検討に向けた業務提携について合意しました。AlpacaJapanは、AIに加えて、ビッグデータ解析や金融向けデータ・ストレージを独自に設計・開発するなど、技術に強みを持つ企業です。三菱UFJ銀行の有する知見やネットワークと組み合わせることにより、一層のサービスの向上をめざします。

AlpacaJapanと業務提携

「地震プロテクション内包外貨預金」を開発

「地震プロテクション内包外貨預金」を開発

MUFGは、国内外の老朽化したインフラの強化や 途上国を中心とした社会インフラ整備の需要に対し、プロジェクトファイナンス・ファンドなどの組成や自然災害に対応した新商品の開発を進めています。その一つが企業向け外貨建て定期預金「地震プロテクション内包外貨預金」です。大規模な地震が発生した際に、指定する観測地点で設定した震度の条件に応じて一定額を受け取ることができます。

「地震プロテクション内包外貨預金」を開発