経済状況
欧州債務危機以降、マイナス成長だったが、2013年第3四半期から回復傾向(2014年GDP成長率見通しはプラス0.8%)。ただし、失業率は高い水準にあり(2014年8月6.6%)、脆弱性は払拭されていない。
(出典:外務省)
日系企業進出の目的・メリット
- ◯欧州の中央部に位置する人口16百万人の小国。GDP世界第18位の経済規模。
- ◯英語の普及率85%、労働人口に占めるサービス業(金融・保険・物流)従事者の割合80%以上。
- ◯欧州の玄関口。欧州最大・世界第3位のロッテルダム港及びアムステルダム港を有し、工業製品・農作物等の海上輸送欧州ハブ拠点。また、空港、鉄道、高速等の交通インフラが整備・発展しており、オランダ国内のみならず欧州域内への物流網が充実している。
- ◯法人所得税等の優遇措置、日蘭租税条約による税務メリットに加え、近年、知財管理拠点としても注目されている。
日系企業の進出動向
- ◯2013年、日本からの直接投資額はUS$8,636百万。
- ◯在蘭日系企業数は大手自動車、電機メーカー、物流・海運会社、総合商社など416社(2014年4月時点)。
- ◯充実したインフラ(港湾・空港・鉄道)、多言語国家などに加え、比較的優位な源泉税等税制メリットを活用した純粋持株会社も多数あり。
- ◯近年持株機能に、グローバルな資本再編、クロスボーダーM&A等の投資窓口としての事業統括機能を付加する事例も増加。
現地における当行のステータス・強み
- ◯1972年支店開設後現法化。ウィーン支店、プラハ支店・ポーランド三菱東京UFJ銀行を傘下とするだけでなく、進出日系企業の事務代行業務を行うBTMU Trust(Holland)BVを有しており、持株会社活用などのニーズに対応できる体制がある。
- ◯市場部門では中東欧通貨を中心に、幅広いディーリング業務も行う。
- ◯オランダ王国企業誘致局との包括業務提携を締結するなど、日系企業の進出サポートに強みがある。
(※2014年6月現在)
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当行のオランダでの支店開設は1972年。邦銀として最も長い歴史があります。現在は、ウィーン支店、プラハ支店、ポーランド三菱東京UFJ銀行を傘下におき、さらに、進出日系企業の事務代行業務を行うBTMU Trust(Holland)BVを有し、中間持株会社活用などのニーズにも対応できる体制となっています。2010年には、オランダ王国企業誘致局との包括業務提携を締結。当地への進出を検討する企業に対し、質の高い情報を提供するなど、充実したサポートを展開しています。
オランダは、人口約1700万人。欧州の中央部に位置しており、貿易大国として発展してきました。全労働人口のうちサービス業(特に、物流業、金融業、保険業など)に従事する人の割合は80%にものぼります。また、ライン川の河口にある欧州最大のロッテルダム港や、国際空港のスキポール空港、鉄道網など、インフラは世界トップクラスの充実度で、ヨーロッパ随一の物流センターとして機能しています。
貿易を中心とした開放的な経済体制こそがこのオランダの活力を支えてきたといえます。
オランダでは、税制等の各種優遇措置により外国企業の誘致を進めており、世界のトップ100社のうち約8割がオランダに中間持株会社を保有しています。現在、当地へ進出する日系企業は約400社あり、総合商社、自動車、電機、物流・海運会社などの業種が目立ちます。当行はその殆どの日系企業との取引があり、最近では、非日系企業との取引も拡大傾向にあります。
当地には欧州統括会社のお客さまが多く、邦銀随一のグローバルネットワークを誇る当行への期待をとても強く感じます。我々はお客さまのビジネスの将来を見据えた総合提案、邦銀ならではのきめ細かいサポート等を通じて、お客さまのグローバルベースでのビジネス拡大に貢献できるよう日々奮闘しています。
最後にオランダでの生活についてご紹介します。オランダには、風車や運河といった牧歌的な風景だけでなく、世界的な名画を所蔵する美術館や世界屈指のコンサートホールがあります。夏は豊かな自然を満喫し、冬は芸術鑑賞を楽しめます。また、近隣諸国と陸続きなので、週末は家族と自動車で欧州域内を旅行しています。