SCROLL

堀金 哲雄

市場企画部
市場業務開発室 クオンツ開発Gr
2012年入行

時代の大きな変化の中、新しいモデル開発にチャレンジし続ける。
それが、金融市場の健全な発展、経済の活性化に資する。

デリバティブ価格評価モデルの開発
次代の金融市場を見据えて。

01

マーケットの変動に伴う
事業会社のさまざまなリスクをヘッジ可能にする

ファイナンシャル・テクノロジー業務は、数学やコンピューターサイエンス、経済学等をベースとした高度な数理・情報科学能力と金融実務の知識を駆使し、銀行全体のリスク管理・資本運営を担う業務です。
私は入行以来、一貫して金利、為替等のデリバティブ(金融派生商品)価格計算モデルの開発や、モデル特性分析、新商品開発を担当してきました。デリバティブには、たとえば、将来売買する商品の価格を予め決めておく先物取引、将来商品を売買する権利を予め決めておくオプション取引、金利や通貨などを予め約束した条件で交換するスワップ取引などがあります。私の最大のミッションは、それらの価格計算モデルを構築し、最終的にお客さまである事業会社の、金利や為替の変動に伴うリスクヘッジを可能とすることです。

02

入行1年目、主担当となったモデル開発
リスクをいかに見極めるか

入社して現在の部署着任直後、主担当となった「インフレスワップ時価評価モデル」の開発が、今でも強く印象に残っています。「インフレスワップ」とは、消費者物価指数を指標としたデリバティブです。水道や電力の事業会社において、その収益は基本的に物価指数に連動していることから、常に物価変動のリスクに晒されています。そのため、消費者物価指数の変動に伴うリスクをヘッジしたいというニーズがありました。着任後間もない頃に、そのモデル開発を担当することになり、文献調査からモデル作成、システム実装まで、主担当として一連の業務を担うことで、モデル開発をしていく上での多くの学びがありました。
特に、モデル作成のポイントとなってくるのが、マーケットの価格変動要因(リスクファクターと呼ぶ)をどれだけ取り込むかという点にあります。マーケットはさまざまな要因で変動しますが、ただ闇雲にリスクファクターをすべてモデルに反映すれば良いというものではありません、過剰にリスクファクターをモデル化すると、計算が不安定になりやすい、トレーディングが難しくなる、計算時間がかかるといったデメリットが生じます。即ち、扱う商品に応じて的確にリスクファクターを見極めることが、モデル開発では重要なことなのです。そのため、開発の際には、理論だけでつくるのではなく、ユーザーとなる部署とのディスカッション・検証を重ねながらモデルを構築していきました。当行のモデル開発の特徴は、モデル開発から、最終的にプログラムを書いてリリースするまで、一貫した体制を整えていることです。それによって、ユーザーのニーズに沿った、迅速かつ柔軟な対応が可能となります。これこそが当行のモデル開発の最大の強み。今後もそれを活かしていきたいと思っています。

03

モデル開発、リスク管理の高度化で
世界の金融市場を牽引する一助に

ファイナンシャル・テクノロジーの大きな目的の一つは、さまざまな金融資産価格の変動リスクを定量化し、取引可能なものとすることです。それによって、事業会社のお客さまは本業以外の金融資産価格変動リスクから解放され、本業に専念することができます。また、大型プロジェクト等長期の資金調達が必要な事業も、適切なリスク評価を行うことで、取引をより円滑に実行することが可能となります。
今後、多くのモデルやリスク管理の仕組みをつくり、一層のモデルの高度化に取り組むことで、グローバルバンクとして世界の金融市場を牽引していく一助になりたいと思っています。そして、デリバティブをはじめとしたファイナンシャル・テクノロジーの深化を通じて、金融市場の健全な発展、経済や社会の活性化につながっていくのです。

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