INTERVIEW

山田 将之

MASAYUKI YAMADA

経営企画部
財務・資源運営Gr

2009年入行

山田 将之
  1. 2009
    浦和支店・大宮支社
  2. 2009
    財務企画部主計室
  3. 2014
    株式会社じぶん銀行(現:auじぶん銀行株式会社)(出向)
  4. 2015
    財務企画部主計室
  5. 2021
    経営企画部 財務・資源運営Gr

MY JOB

経営企画部で、銀行の資本運営・管理会計に携わっています。過去の事象を正しく数字として表す財務会計に対し、管理会計は過去の実績や指標の将来予測など、さまざまな情報から将来の数字を作成していきます。具体的な業務としては、当行の自己資本比率の算定や計画・見込みの作成を行っており、資本調達やリスクアセットのコントロールなど、自分のつくる数字により当行の資本運営が決まるため、責任重大ではありますが、やりがいも大きいです。

山田 将之

志望動機を教えてください

大学時代に会計学と出会い、「すべての取引を数字で表せるため、どんな領域の仕事にも活かせるのでは」と興味を持ち専攻しました。就職活動でも会計に関する仕事を検討していましたが、ほとんどの企業はビジネスをサポートする立場での会計人材を募集していました。そんな中、会計を経営戦略に活かせる当行の「戦略財務会計コース」に魅力を感じ、インターンシップに参加しました。それまで私が学んできた会計学は、一つの答えに向かってより速く、正確に計算するための知識の積み上げでした。しかしインターンシップで体験したのは、複数の選択肢の中から、「いかにして経営にとっての最適解を選び取り、その妥当性をロジカルに検証・説明していくか」ということでした。自分にとってまったく新しい会計の世界と出会い、「経営に会計を活かすとはこういうことか」と衝撃を受けたことを覚えています。

職場の雰囲気はどうですか?

「主計室=会計・税務」の仕事と聞くと、パソコンに向かって黙々と作業をしているイメージを持たれるかもしれません。しかし、この仕事には一人で完結できる業務がほとんどなく、担当者間のコミュニケーションが不可欠です。特に決算などの繁忙期には、少し騒がしいと感じるほど会話をしながら、チーム一丸となって作業を進めていきます。
現在所属している経営企画部では少人数で仕事をしていることもあり、一人ひとりの経験や知識・スキルを持ち寄ってさまざまな経営課題に対応することがさらに求められるため、よりメンバーとのコミュニケーションを重要視して業務に取り組んでいます。
上司や同僚とは、業務について何でも相談できるだけではなく、他愛のない世間話をすることもあります。私は、当行の野球チームに所属していることもあり、年次や立場、部署に関係なく、仕事とプライベートの双方で交流を楽しんでいます。

印象に残っている出来事について教えてください

インドネシアのダナモン銀行買収プロジェクトに携わったことです。ダナモン銀行は、当行とは異なる会計基準を採用しているため、MUFGの決算に取り込むための財務諸表を作成する必要がありました。そのための決算報告体制の構築に向け、何度も現地に直接出向いて議論を重ねました。私にとっては初めての海外出張だったうえに、先方への大量の依頼事項があり、最初は現地の方からどのような反応をされるのかとても不安でした。行きの飛行機でもプレゼン資料の準備を入念に行い、8時間のフライトがあっという間だったことを覚えています。
そのかいあってか現地では非常に協力的な反応をいただくことができました。その後も、議論やランチミーティングを通して良好な関係が構築できるなど、決算報告の数字だけでは推し量ることができないパートナーバンクのリアルな温度感に触れることができました。
ダナモン銀行を取り込んだ最初の決算発表が無事に終わったときは、ほっとしたものです。

ターニングポイントについて教えてください

関連会社である、じぶん銀行(現:auじぶん銀行株式会社)に出向したことです。入行から5年間同じ部署で仕事をしてきた自分にとって、他社の文化を体感できたことは貴重な経験となりました。共同出資していたKDDI株式会社からの出向者やキャリア採用の行員など、さまざまな経歴を持つ方々と協働する中で、それまで自分が「当たり前」だと思っていたことが大きく変化していくのを感じました。その一つが、意思決定に関するプロセスです。私はもともと何か行動を起こすにしても慎重過ぎる傾向がありましたが、出向中の1年間、経営に近いところで仕事をしたことで、「ここまでは大胆に進めて良い」と判断できるリスク感覚を習得できました。

どのような人と一緒に働きたいですか?

何事にも前向きに取り組める人と一緒に働きたいです。ただポジティブなだけでなく、リスク感覚や慎重さを持ちながら、前に進むために必要な知識を積極的に吸収できる人なら、確実に成果が出せるはずです。そういう方と一緒に働きたいと思うと同時に、私自身もまた、そういう人になりたいと思っています。

今後の目標は?

将来的には、これまで経験してきた財務会計・管理会計の両輪を活かせる「主計人材=会計のプロ」として活躍したいです。主計室やほかの部署にこだわらず、それを実現させていきたいと思っています。これまで培ってきた会計の知識やスキル、経験をMUFGに還元することで、組織としての成長に貢献することが大きな目標です。

学生の皆さんにメッセージをお願いします

当行は世界有数の総合金融グループの一員であり、業務の一つひとつが社会に及ぼす影響は計り知れません。MUFG Wayの「世界が進むチカラになる。」という言葉が示す通り、業務を通じて「社会の役に立てている」と感じられる瞬間がたくさんあります。
「学生時代に学んだ知識を活かし、会計・税務の世界で成長したい」と考えている皆さんにとって、「戦略財務会計コース」には想像を超えるダイナミックな仕事があると思います。経営に近い場所で、会計・税務のプロとして活躍したいという強い思いがある方は、ぜひ飛び込んできてください。
就職活動を進めるうえでは、行員の声を直接聞く機会をたくさん持つことをおすすめします。そうすることで、この仕事の幅広さや、行員一人ひとりが抱くそれぞれの思いを感じられるはずです。いつか共に成長できる環境で、皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています。

山田 将之