INTERVIEW

談 天儀

TIANYI TAN

金融市場部
CPM室

2017年入行

談 天儀
  1. 2017
    吉祥寺支店
  2. 2017
    財務企画部主計室
  3. 2021
    財務企画部税務室
  4. 2024
    金融市場部CPM室

MY JOB

金融市場部CPM室でデリバティブの価格調整に係わる業務を担当しています。これまでの専門知識や経験を活かし、セールスやトレーディング活動の現場で会計や税務面の関する業務に従事しています。
チーム内のエキスパートと協力し、税務当局や金融庁との折衝に加えて会計の新制度対応にも取り組んでいます。

談 天儀

入行理由を教えてください。

大学院で会計学を専攻していたため、社会や経済の変革の最前線に立ち、グローバルに活躍できる財務・税務のエキスパートとしてキャリアを築きたいと考えていました。就職活動において金融業界を検討する中で、変化の激しい時代にグループ全体でお客さまや社会を支え続けようとするMUFGの姿勢に共感しました。また、戦略財務(会計・税務)のコース別採用があり、入行後すぐに専門領域で活躍でき、将来的には会計・税務の専門性を活かして幅広い領域でキャリアの可能性を広げられる点にひかれ、入行を決意しました。

どのような点にやりがいを感じますか?

この仕事のやりがいは、一人の専門家として信頼され、MUFG全体の成長に貢献できることです。MUFGが銀行・信託・証券などの組織の枠を超えて連携を深める中、私たち財務会計の専門家には、会計処理の整理や税務リスクの分析、意思決定のサポートなど、多岐にわたる役割が求められます。例えば、新しい会計基準の導入に伴うプロジェクトでは、迅速かつ正確に対応したことで社内外から信頼を得ることができました。こうした高い水準の成果を出すことで、MUFG全体の成長に貢献しているという確かなやりがいを感じています。

働く上で大切にしていることはなんですか?

周囲と積極的にコミュニケーションを取ることを大切にしています。会計・税務の分野は専門用語が多く、主計室以外の行員にとっては理解が難しい内容も少なくありません。そのため普段から、わかりやすい資料の作成や丁寧な説明を心がけます。特に複雑な会計処理について説明する際は、図やフローチャートを用いて視覚的に理解できるよう工夫しています。
また移転価格の設定業務では、各地域・拠点の特性や市場環境、考え方の違いから意見が食い違うこともしばしばあります。しかし意見の相違を恐れず、異なる部門や地域の担当者と直接対話し、それぞれの視点や懸念点を共有しながら合意形成を図ることが大事です。こうした積極的なコミュニケーションは、業務の効率化やリスクの低減だけでなく、組織全体の協力体制の強化にもつながると実感しています。

職場の雰囲気や人間関係について教えてください。

戦略財務(会計・税務)コースには15年以上の歴史があり、バックグラウンドや志向の近いメンバーが多いため、社会人としての第一歩を安心して踏み出せる環境があります。また、他部署からの転籍者やキャリア採用者、外部アドバイザリーなど、多様なスキルセットを持つメンバーが同じ執務室に在籍しており、日常的に活発な意見交換が行われています。フリースペースではみんなでテーブルを囲み、ディスカッションを行う機会も多いです。
さらに業務外の交流も盛んです。例えば、研修プログラムでMUFGの海外支店の行員を主計室で受け入れた際には、勉強会やOJTなどに加え、バーベキューや野球観戦を通じて親睦を深めました。このように業務内外でチームワークとコミュニケーションが大切にされており、周囲と良好な関係を築きやすい職場だと実感しています。

ターニングポイントになった出来事を教えてください。

財務企画部時代に、決算チームから移転価格税制(TP)チームに異動したことです。TPの対象となる国外関連者との取引は、単体や連結決算では相殺される部分のため、決算チームでは報告書で提示された金額をそのまま処理していました。しかしTPチームに異動してからは、相殺される部分こそ重要であり、銀行のビジネスモデルやプライシングについてしっかりと理解する必要性を実感しました。
TPの基本的な考え方は、「第三者取引と同じ価格にすること」ですが、実際には比較可能な第三者取引が存在しないケースが多々あります。そうした際はビジネスの実態に即した機能リスク分析を行い、税務上適切な価格設定方法を提案しなければなりません。そのため、対象取引や当事者である双方の協働内容について深く理解する必要があります。最初はわからないことばかりで戸惑うこともありましたが、担当部署へのヒアリングや海外メンバーとの細やかなコミュニケーションを通じて、少しずつ理解を深めることができました。その結果、会計・税務上の正確な整理や判断ができるようになり、当局への説明もスムーズにできるようになりました。これらの経験を通じて、銀行ビジネス全体への理解を深めることの重要性を実感し、より幅広い領域で専門性を発揮したいと考えるようになりました。

市場が大きく変化する中、今後の銀行にはどのようなことが求められると考えますか?

MUFGを取り巻く環境は急速に変化しており、会計の世界では公正価値をベースとしたIFRS(国際財務報告基準)の導入が、税務の世界ではグローバル・ミニマム課税の導入が世界的に進んでいます。こうした新たな規制や市場の動向に対し、迅速かつ最適な対応をすることが求められます。またAIの急速な進化に伴い、金融業界でもデジタル化が不可欠になっています。こうした変化に対応するためには、高い柔軟性と適応力を備え、変化を恐れず「攻めの姿勢」で成長し続けることが大切だと感じています。

最後に、求職者へのメッセージをお願いします。

MUFGは「世界が進むチカラになる。」というパーパスのもと、常に変化を恐れず前向きに挑戦し続けています。その中で新たな領域についても積極的に学び、意欲的に取り組む姿勢を持っている方であれば、共に成長していけると思います。特に戦略財務(会計・税務)コース採用では同じ志を持った仲間と出会い、若いうちから専門性の高い業務に挑戦できます。先輩や上司による充実したサポート体制のもと、安心して仲間と切磋琢磨できます。また決算や国内税務、移転価格税制、再編プロジェクト、新会計基準への対応など、多彩な業務を通じて幅広い経験ができる点も魅力です。自身の専門性を磨きながら、広い視野を身につけたいという方には最適な環境です。ぜひ私たちと一緒に、「世界が進むチカラ」になりましょう。

談 天儀
MUFG Circle 成長と挑戦を続けるMUFGで働く人の今