INTERVIEW

眞下 啓

AKIRA MASHIMO

財務企画部
主計室

2008年入行

眞下 啓
  1. 2008
    原宿支店・青山支社
  2. 2008
    財務企画部主計室
  3. 2013
    監査法人(出向)
  4. 2015
    財務企画部主計室
  5. 2018
    企業会計基準委員会(出向)
  6. 2019
    財務企画部主計室

MY JOB

入行5年目までは財務企画部主計室にて、海外支店をはじめとする、さまざまな分野の決算を担当していました。その後、監査法人や企業会計基準委員会への出向を経て、現在は財務企画部主計室の上席調査役を務めています。会計方針の策定や会計基準の運用など、広く財務会計を担うリーダーとしての立場で、日々会計に関する新基準の導入検討や各部署からの相談に対応しています。

眞下 啓

志望動機を教えてください

大学在学中から公認会計士の資格取得に励んでいたため、試験勉強で得た知識を活かせる仕事に就きたいと考えていました。当初は、絶対に合格して、監査法人でクライアントの会社をサポートする立場での仕事をイメージしていましたが、自らビジネスを主導できる企業内会計士として働くほうがおもしろく、自分に合っているのではと考え始め、事業法人も含めて就職活動を行いました。そんな中、私の入行年度から会計人材の強化のために「戦略財務会計コース」が新設されることを知り、「これだ!」と思い迷わずエントリーしました。
その後、大学4年生で公認会計士試験に合格し入行。国内屈指の総合金融機関として多種多様なビジネスを展開している当行で、会計領域の幅広い業務を経験し、会計スキルにまだまだ磨きをかけています。
なお、入行6年目には監査法人に出向し、銀行とは違った視点で仕事をする機会をいただきました。監査業務は、第三者の立場で企業の会計処理を確認する仕事で、資本市場のインフラとして重要かつ責任のある仕事のため緊張感がありました。一方で主計室での業務は、自らが動き、あるべき会計処理を考え、企業全体(グループ全体)を見る力を養い、他部署と協働して仕事をします。主体的に働いた労力は、課題解決や自身の成長につながり、「会計のプロ」としての矜持が生まれます。「戦略財務会計コース1期生として会計の専門家になる!」という選択は間違いではなかったと、今でも思います。

仕事のやりがいやモチベーションは何ですか?

日々の会計相談の中で、各部署からの相談にスピーディーかつ正確に回答し、感謝の言葉をもらえたときにはやりがいを感じます。また、非常に影響の大きい新会計基準の導入に対応し、関係者とうまく調整しながらプロジェクトを完遂できたときは、大きな達成感が得られます。

印象に残っている出来事について教えてください

米国会計の金融商品会計基準に関する改正対応を行ったことです。前任者の異動に伴い途中から業務を引き継いだのですが、それでも準備から基準適用まで2年を要しました。具体的にはCECL※という将来予測を織り込んだ貸倒引当金の算定と、関連する開示計数の作成についての対応方針の策定、決算開示までのプロセスの整備です。海外パートナーバンクの影響も含めると改正前後で数千億円規模の計数影響があり、マネジメントの関心も非常に高い案件でした。
この仕事は、融資企画部という信用リスク管理を担う部署との共同プロジェクトであり、組織の垣根を越えて業務を推進したことも印象的です。時には融資企画部に席を移して業務をサポートするなど、双方のリソースを最大限に活用しながら無事プロジェクトをやり遂げました。

※Current Expected Credit Loss(現在予想信用損失):現状だけでなく、将来予測も織り込んだ信用リスクの評価モデル

働くうえで大切にしていることは?

財務企画部に在籍している以上、社内外から「会計の専門家」として見られるため、常に会計知識をアップデートすることを心がけています。働くうえで必ずしも会計士資格が必要なわけではありませんが、「会計士試験合格者として恥ずかしくない仕事をしたい」という気持ちが、働くうえでのモチベーションになっています。
また、業務ではさまざまな視点からの意見を踏まえたほうがより良い答えを導き出せることが多いため、上司やチームのメンバーと積極的にコミュニケーションを取りながら、チーム全体で物事を進めていくことを大切にしています。

ターニングポイントについて教えてください

企業会計基準委員会に出向し、「時価の算定に関する会計基準」の作成に従事したことです。作成した基準が自社のみならず金融業界全体、日本全体に影響を及ぼすものであるため、非常にインパクトが大きくやりがいのある仕事でした。当委員会は、上場企業や監査法人、公的機関などさまざまな組織からの出向者で構成されています。異なる立場の社外の方々とのディスカッションを通して妥協点を見出していくプロセスの経験は、その後の仕事にも活かされています。
また、現在は企業会計基準委員会の専門委員に就任しており、会計基準の作成に継続的に関与しています。このような業務はMUFGが金融業界を代表する企業だからこそできることであり、MUFGで働いているからこそ経験できる醍醐味です。

オフの日の過ごし方について教えてください

休みの日は、3人の幼い子どもを連れて遊びに出かけるなど、家族との時間を楽しんでいます。最近では、在宅勤務制度を活用することで、平日でも家族と顔を合わせる時間をつくることができるようになりました。たとえ仕事の合間の短い会話であっても、家族との接点を増やすことはワークライフバランスを保つうえで重要だと感じていますし、仕事に対するモチベーションにもなります。

学生の皆さんにメッセージをお願いします

当行は日本屈指の商業銀行であると同時に、国内トップクラスの総合金融グループの一員です。日々、新たな取引や会計論点が生まれるため、同じ仕事を繰り返すことはなく、とてもやりがいがあります。会計士試験をめざしている方の多くは監査法人への就職を考えると思いますが、サポート役ではなく自らビジネスを主導できる企業内会計士として働く道もあることをぜひ知っていだだきたいです。
また銀行では、融資営業一つをとっても財務諸表を読み解く必要があるなど、あらゆる部署で会計知識が必要になります。活躍の機会が幅広くあるので、興味がある方はぜひ一緒に働きましょう。

眞下 啓