INTERVIEW

中野 花奈子

KANAKO NAKANO

システム企画部
ITビジネス戦略グループ

2011年入行

中野 花奈子
  1. 2011
    横浜支店
    法人営業担当者:RM(Relationship Manager/以下RM)として中堅中小企業担当。
  2. 2013
    IT事業部(現DS企画部)
    RPA(Robotic Process Automation/以下 RPA)の調査・検証など業務自動化推進業務などに従事。
  3. 2016
    トランザクションバンキング部
    オンラインサービスの企画など。
  4. 2019
    システム企画部
    AI・データ分析業務などに従事。

AI・データ分析の拡大でDX推進に寄与。
挑戦を続けていくことが成長を促す。

中野 花奈子

新しいことに挑戦できる魅力ある環境と感じた。
仕事に向き合う真摯で純粋な姿勢に受けた感銘。

就職活動では、当初幅広い業界・業種にアプローチしていました。その中でも志向していたのは、多くの人との出会いがあり、さまざまなジャンルに挑戦できる環境があることで、その一つとして銀行に着目しました。さまざまな業界へ関与できるのが銀行であり、また銀行であればお客さまの課題に対して、お客さまと一緒になって解決策を検討するなど、自身の付加価値を提供できる幅が広いと感じました。三菱UFJ銀行への入行は、インターンシップに参加し、そこで得た印象が決め手になりました。RMの方々がお客さまのために何が最善か、どうすればwin-winの関係をつくることができるか、仕事に向き合うその真摯で純粋な姿勢に感銘を受けました。また業界最大手の銀行であることから、新しいことに挑戦する機会が多いとも感じました。入行当初、RMとして営業を担当していましたが、入行3年目、それまでまったく無縁だった「IT・システム」の部門に配属となり、文字通り新しい挑戦が始まりました。

AI・データ分析の案件組成、課題解決に向けて、
ユーザー部門とエンジニアとの橋渡しをする役割を担う。

RMからIT・システムの部署への異動は、転職したかと思うほどに仕事内容も環境も劇的に変わりました。知らない世界で不安はありましたが、それ以上に新しい挑戦ができることにワクワクしたことを覚えています。一言で「IT」といっても幅広いものがありますが、当初からDX推進に関わる業務を担当し現在に至っています。働き方改革にもつながるRPAの調査・検証から導入を進め、業務の自動化に取り組みました。さらにビッグデータ活用、ヒューマノイドロボット・NAO(ナオ:二足歩行型のコミュニケーションロボット)の活用を検討。その後、インターネットバンキングにおける、お客さま向けのプロダクト企画、セールス支援などの業務を経て、現在は、AI・データ分析をはじめとする新技術の適用を検討するチームで、案件組成・推進や予算管理、人材育成など、企画総括を担当しています。AI・データ分析はそれを必要としているユーザー部門から、課題・要件を引き出すことから始まり、その最適な解決方法を検討。分析手法が決定すればデータサイエンティストがAIモデルを構築するという流れです。ユーザー部門とエンジニアの間に入って、両者の情報流通、コミュニケーションの橋渡しをするのが、私の大きな役割の一つです。

膨大な決済および顧客情報などのビッグデータから、
AIモデルを構築して課題を解決、全行DX推進へ。

AI・データ分析が有効な分野の一つがマーケティングです。膨大な決済および顧客情報などのビッグデータをユーザー部門の要望(高い販売実績を示す商品の傾向、顧客属性など)に応じてAIモデルで分析することで、お客さまにより訴求できる商品開発・提供といった戦略に反映されていきます。直近では、退職金運用に関してAI・データ分析を適用した案件があります。退職金の運用は銀行にとって大切な金融サービスの一つですが、従来営業担当者がヒアリングによって企業の退職金制度や支給時期を把握し、DMなどでアプローチをしていました。この手間と時間がかかるアナログな方法を変えるために、過去の膨大な決済データから「退職金」を抽出し、AIモデルによって自動でリストが生成される仕組みを構築。効率化に加え、アプローチできる幅も格段に拡大しました。また、銀行取引で交わされるさまざまな契約書は、お客さまの都合や条件に応じて、定型のフォーマットを変更する必要があります。個別対応となるためチェックに膨大な時間がかかっていましたが、その変更部分をAIが検知することで大幅な業務効率化を実現しています。このようにAIで解決できる課題を行内で募り実践することで、全行のDX推進を加速させています。

中野 花奈子

挑戦する機会、成長する機会が豊富にある。
人材を育成し、AIソリューションを拡大していきたい。

入行して10年以上たちますが、強く実感するのは、挑戦の機会、そして成長の機会が豊富にあることです。若手RMのときから重要な案件を担当し、また国内外の出張の機会もいただきました。そうした経験自体が成長を促したと思いますが、当行には成長する機会が制度としても用意されています。銀行は守りの堅さを指摘されがちですが、自ら進んでやりたいことに果敢に挑戦する風土が当行には培われつつあると感じています。私が今後やりたいことは人材の育成であり、具体的にはAI・データ分析に関する啓蒙活動。今まではプレーヤーとして第一線で取り組んできましたが、一人でできることは限られています。データサイエンティストやプロジェクトマネージャーの育成、AI分科会の開催などによるスキルの共有を進めています。また私たちが培ったスキルや、構築したソリューションをグループ内やお客さまに提供していくことで、ハブや潤滑油のような役割を果たしていきたいと思っています。今、銀行は大きく変わりつつあります。外部との協働も進み、従来の「銀行」の枠にとらわれない業務が増えています。活躍できるフィールドは大きく広がっています。自身の可能性にチャレンジしたい方は、ぜひ当行を選択肢の一つにしていただければと思っています。