浦野 智敬TOMOTAKA URANO

オープン

成長企業営業部
2012年入行
法学部政治学科卒

ベンチャー
支援のプロ

#計画慎重型

信頼を得ることがプロの仕事

02TOMOTAKA URANO

MUFG PROFESSIONAL DIRECTORY

BIOGRAPHY略歴

入行後、荻窪支店、仙台支店にて中堅・中小企業の法人営業を担当した。転機が訪れたのは、入行7年目。ベンチャーへの投資・事業支援を行う三菱UFJキャピタル(以下、MUCAP)への出向だった。ここから、ベンチャーの成長を支援するプロフェッショナルへの道が始まった。

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CAREER

  • 2012
    荻窪支店支店業務全般のOJTを経た後、中堅・中小企業担当RMに従事。周囲の助けを得ながら地域のお客さまに対し課題解決型提案を数多く実施。法人取引・オーナー個人取引を推進し地域トップバンクとしての地位確立に貢献。
    2015
    仙台支店在籍前半は山形県内、在籍後半は仙台市内の中堅企業担当RMに従事。MUFGならではのグループ総合力を最大限に活かしたソリューションを提供し、東北地方における当行・MUFGの取引基盤拡大に貢献。東北グルメも存分に堪能。
    2018
    三菱UFJキャピタル株式会社(出向)銀行からMUFGのベンチャーキャピタルに出向。新規ベンチャー投資業務や既存投資先のバリューアップ・株式管理業務を担当。ベンチャー支援業務のおもしろさや難しさを味わう。ほか、MUFG各社間の連携取りまとめや行員向け業務研修の講師、外部ビジネスアワードの審査委員も担当。
    2021
    成長企業営業部銀行への出向帰任のタイミングで引き続きベンチャー支援業務に携わることを希望。希望が叶い、ベンチャー企業特化のMUFG取引推進を担う当部立ち上げに参画。SaaS・AI・HR・飲食・教育関連などのベンチャー企業を担当し、貸出・オーナーWMなどの銀行機能の提供、MUMSS・MUTB・MUCAPなどIPO支援機能を有するMUFG各社との協働により、ベンチャー企業の企業価値向上に向けたMUFGソリューション提供を主導。

PERSONALITYパーソナリティ

パーソナリティ パーソナリティ パーソナリティ

STRONGPOINT強み

強み 強み 強み

TECHNICAL SKILLSテクニカルスキル

得ることができたスキル

  • 事業評価スキル

    事業評価スキル

  • ベンチャー投資のスキル

    ベンチャー投資のスキル

  • 財務分析スキル

    財務分析スキル

得たいと思っているスキル

  • 法務のスキル

    法務のスキル

  • 英語力のスキル

    英語力のスキル

  • 事業開発スキル

    事業開発スキル

INTERVIEWインタビュー

金融ならではのベンチャー支援を通して日本の成長に貢献したい。
スキル・専門性に加えて「信頼」を得ることこそがプロの姿。

ベンチャーを支援するという新しい挑戦が始まった

入行後、OJTを経て荻窪支店に配属され、中堅・中小企業の法人営業を3年間担当しました。その後、仙台支店に異動。都市部とは異なり、地方は地場金融機関がプレゼンスを発揮しており、当初は苦戦しました。地方での当行の立ち位置に戸惑いを覚える中、地場金融機関と差異化を図るための検討と模索の中から見出したのが、MUFGのグループ力を活用すること。それによって取引拡大につなげることができました。この時期にMUFGのグループ力に着目し、それを実践した経験は、現在の仕事にも大いに活かされています。そして転機が訪れたのは、入行7年目。MUCAPへの出向の辞令を受けたことです。MUCAPは、ベンチャーへの投資により成長支援を行っているMUFGのベンチャーキャピタルです。もともとその領域に詳しかったというわけではありません。ただ漠然とベンチャーと言えば革新的な技術やビジネスモデル、高いポテンシャルを有しているというイメージがありましたが、その成長支援という、私にとってまったく新たな挑戦が始まったのです。着任当初は苦労の連続でした。そもそも社内で当たり前のように話されている言葉がわからない。お取引先の経営会議では投資家としてのアドバイスを求められる。そのような中、まずはベンチャーキャピタルというビジネスそのものを勉強し、プライベートの時間を含め自己研鑽に励み続けました。苦労はありましたが、ベンチャー支援が日本経済の成長には不可欠であること、そして自分がその当事者になることに、胸が高鳴ったことを覚えています。

インタビュー

支援したベンチャーが上場、そこで生まれた葛藤

ベンチャーキャピタルのビジネスは、将来有望な未上場のベンチャーに出資して株式を取得、成長を支援しその企業が将来的に株式を上場した際に株式を売却し、得られるキャピタルゲインによって収益を確保します。IPO(新規上場)ビジネスと呼ばれるもので、一般に出資から上場までは約5〜7年かかると言われる世界です。MUCAP出向後、ある上場間近のベンチャーを担当しました。私は社内や銀行サイドの専門部署と連携し、ビジネスマッチングなどにより、事業の拡大・成長を支援していました。そしてついに上場のときを迎えたのですが、そこで「私たちが保有していた株式をいつ市場に売却するべきか」という問題が発生しました。ベンチャーサイドとしては、自社の資本政策もあり早期の売却を希望される一方、当社サイドは上場後の株価の推移を見て慎重に売却しようという意見が強くありました。私は文字通り板挟みの立場。いずれの主張も理解できるだけに、大きな葛藤がありました。私は全体最適を考えるとベンチャーサイドの要望通り、上場前に株式を売却し市場に放出すべきと判断。上司と方針のすり合わせを重ね、最終的にベンチャーに寄り添った早期売却という結論に至りました。結果、ベンチャーからは好意的に受け取られ、上場後もMUFGグループベースでの取引を拡大していただいています。この案件を通して、IPOビジネスは、上場するベンチャーの考えのみならず、ベンチャーキャピタルや証券会社をはじめ関係者のさまざまな考えや思惑の中で成り立っているからこその難しさを痛感するとともに、まずはお客さまのことを第一に考えるということの大切さに立ち返ることができました。それと同時にIPOビジネスをより深く理解したいと思うきっかけともなりました。

インタビュー

ベンチャー起点で日本経済を盛り上げる

現在私は、三菱UFJ銀行としてベンチャーを支援する成長企業営業部に所属していますが、私がMUCAP時代に投資し、現在は銀行員という立場で成長支援を続けている企業があります。Webマーケティングによるカスタマーサクセスに取り組むIT企業で、その事業の魅力や成長性、ポテンシャルを見極めて投資を行いました。その後、銀行に戻り成長企業営業部で成長支援の一環として融資を実行しましたが、この融資はベンチャーキャピタルに出向した経験を活かせた案件でした。通常、銀行の融資は決算書などの財務諸表に重きを置いて審査しますが、ベンチャーの場合は財務諸表のみならず将来予測に審査の比重を置かなければいけない難しさがあります。私は、出向時代に得た知見をフルに活かし、将来の事業計画や将来性の確かさを検証、多角的な観点から企業価値のデューデリジェンスも実施しました。結果、そのベンチャーの成長を確信した私は、行内の審査部署に丁寧な説明を行い、融資を実行することができました。いくつかのハードルを乗り越える必要がありましたが、その源泉は、「日本経済をベンチャー起点で盛り上げたい」という強い想いです。ベンチャー支援には、事業価値を適切に見極める「目利き力」「事業コンサルティング力」成長スピードに合わせた適切な「引き出し力」などが求められます。今まさにそれらを習得している段階ですが、やはり「日本経済をベンチャー起点で…」という想いがモチベーションの源にあり、ベンチャー支援において最も重要なことだと考えています。また、経営者と二人三脚で事業を成長させていく過程に大きなやりがいを感じています。

インタビュー

ベンチャーにとっての絶対的なパートナーになりたい

現在所属する成長企業営業部は、ベンチャー支援におけるMUFGのフロントランナーと言えます。MUFGのあらゆるネットワークを使って全国のベンチャーに関する情報を収集、将来有望であると判断すれば、融資を行うほか、MUCAPにつないで投資判断を仰いだりもします。企業が成長しIPOが近づけば、三菱UFJモルガン・スタンレー証券や三菱UFJ信託銀行と連携して速やかにIPOを実現するハブ的役割を担っています。今後、さまざまなソリューションを提供できるMUFGだからこそのベンチャー支援を行っていきたいと考えています。また、ベンチャーキャピタリストとしての投資判断、投資実行、事業支援という視点と、銀行員としての融資の視点の両方を兼ね備えていることは私の強みであり、存在意義であると考えています。ベンチャーは将来的に、社会や市場、さらに世界を変えていく可能性を秘めています。かつて日本の高度経済成長を支えた企業も、もとはといえばベンチャーでした。ベンチャーが生み出す革新的な技術やサービスが新しい産業を生み、それが日本経済の成長にとって不可欠であることは間違いありません。私たちの役割はそれらベンチャーの事業の成長を加速させることであり、そこに貢献できることに確かなやりがいを感じています。また、ベンチャー支援のプロフェッショナルに必要なことは、スキルや専門性に加えて、お客さまからの確かな「信頼」です。お客さまが悩んだときに最初に相談が来て、「金融のパートナーは浦野」と言われる絶対的な存在になりたいと思っています。今後も金融を通して企業の成長に貢献し、将来はベンチャー界隈で「金融と言えば浦野」と言われるようなプロフェッショナル人材になることを目標に、着実に歩んでいきたいと考えています。

担当の業務領域と職種