データサイエンスの総合格闘技に挑む。
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数学をバックグラウンドに、 一つ一つ軸を増やして、 自分で限界をつくらずに挑戦し続ける。
※所属・インタビュー内容は取材当時のものです。
学生時代は好きで向き合って来た「数学」を活かした仕事に就きたいと考えていました。新卒で「クオンツ」として入行できる金融機関の中で、入行後の育成がしっかりしていること、行員の皆さんの人柄に惹かれたことで入行を決めました。最初に配属されたのは、融資企画部。ここでクレジット・カウンターパーティー・リスク管理を担当しました。その後は、自己資本充実度評価ストレステストの信用リスク計測モデルの開発、モデルの審査・検証業務などを経験後、モデルリスク管理態勢構築の一環としてモデルリスク管理システムをグループ・グローバルベースで導入するプロジェクトを立ち上げ、PM(Project Manager)として携わりました。
ポテンシャルを信じ、 積極的に成長機会を提供する企業風土。
入行してから、一貫してリスク管理に携わってきました。特に入行2年目に担当した「ストレステストの信用リスク計測モデル」は、想定し得る複数の将来シナリオに基づいて当行が保有している資産や取引から貸し倒れ等による損失がどれだけ発生するか分析し、資本の充分性評価を行うためのツールで、経営計画の妥当性を確認することにも使用されるものです。このモデル開発で自分が学生時代に培った数学の能力を業務に生かせることが実感できましたし、何より、分析した結果を会議体に報告することを通じて経営での議論に若くして関わることができたのは得がたい経験でした。この時期に経営陣の視座を間近に触れることができたのは、「専門家」に留まらずに経営をリードする「マネジメント」という高みを目指すキャリアを志すきっかけになっています。知見としても、融資企画部が所管している「信用リスク」の全体像をつかむことができました。その知見が買われて、全モデルに対する検証態勢をリスク統括部内に構築する案件を私一人に任せてもらいました。その案件の流れで融資企画部から現在のリスク統括部に異動。他領域のモデルの審査や検証、モデルを使用することから生じる「モデルリスク」の管理態勢の構築を担当するようになりました。その態勢構築の一環で、銀行・証券という業態横断で国内外10以上の部署が関わるモデルリスク管理システムの導入プロジェクトを立ち上げ、PMとして推進した経験は、今までで最も成長を実感できた案件でした。多くの人たちと関わりながら、各フェーズ期限が限られている中で次々と出てくる課題を一つ一つ解決するのは大変でしたし、各地域の人たちに説明するために世界一周の出張も経験しました。翻って、金融工学専攻の即戦力採用の会社が多かった中、当行は学生時代のバックグランドに関係なく、私の数理的素養のポテンシャルと熱意を受け入れてくれたことや、入行後の教育や育成を大切にし、大きなフィールドの中で得難い経験をさせてくれたことに、今でも感謝しています。
仕事のキーワードは マネジメントとしての取り組みと理論と実務のバランス。
大きく3つの業務を担当しています。一つ目は、ライン長として、メンバーの円滑な施策推進や育成を行うマネジメント業務です。2025年にクオンツエグゼクティブエキスパートに昇格し、メンバーのマネジメントも重要な業務となりました。これは自分がキャリアパスとして望んでいたことです。マネジメントにならずにプレイヤーとして特定の領域を極めていくことも可能ですが、自分だけでできることは限られていますし、広い視野を持って様々なことに関わる仕事の方が楽しいと感じています。昇格する前のようなプレイヤーではなく、チームとして大きい案件を引き起こし、自分が関わったメンバーが少しでも成長を実感してくれることを目指しています。二つ目は、モデルの審査・検証です。例えば、金融派生商品(デリバティブ)はスーパーに並べられた商品のように決まった「価格」があるものではないため、各金融機関が金融工学を用いて適正な「価値」を推計しており、その推計をする一連の数理的手法のことを「モデル」と呼んでいます。そのモデルが算出した数字がそのまま財務報告にも用いられるため、妥当な算出方法や結果になっていることが重要です。そこで、数理的手法の使い方や算式展開などに誤りがないか、モデル全体として妥当かどうかを分析、評価する審査・検証が行われることが必要となり、社内での牽制機能として、モデルを開発した別部署にある私のチームが担当しています。何をもって妥当と評価するかは難しいところがあり、理論的な正しさだけでなく、実務の観点も踏まえなければなりません。現実には、利用できるデータが乏しく、環境制約で割り切りを伴うことがあります。その時に、どれだけ理論を理解した上で実務として有用な分析や評価をし、モデル開発をする部署に有益な気づきを与えることができるかが腕の見せ所となります。三つ目は、モデルリスク管理態勢の構築・推進です。これまで日本・米州・欧州・アジアと地域それぞれで独自の態勢が構築・運用されてきたため、今後は連携を強化し、グローバルで一貫性あるフレームワークを構築する新しい施策を任され、日本側の代表として議論に参加し、本部の立場としても意見を発信しています。
MUFGの経営に 深く関わる人材を目指して 自分で限界をつくらずに挑戦し続ける。
自分の強みである数理的な専門性とこれまで携わってきた業務領域であるリスク管理の2つを軸に、今後さらに自分の幅を広げていきたいと考えています。今は社内で急速に利用が進んでいるAIを検証するフレームワーク構築に関わっており、強みを増やす良い機会にすることを目標としています。一方で、マネジメントという面では、チームメンバーがしっかりと結果を出してやりがいを感じ、成長を後押しできるリーダーになることを目指しています。「あの人と一緒に働けて良かった」と思ってもらえるようになることが理想で、そのためにメンバーを理解することや寄り添うことを意識しています。 MUFGは、国内外幅広い仕事が経験できますし、さまざまな魅力を持つ人たちが集まっている懐が深い組織です。自分で限界を作らずに今後も挑戦を続け、将来的には、専門家という枠を超えてMUFGの経営に深く関わることができる人材になることを目指していきたいと思っています。
オフの時間は、
ランニングと旅行で
リフレッシュを。
今の一番の趣味はランニングですね。月に一度は社外の10人程度の仲間と一緒に皇居ランを楽しんでいます。金融サービス関連企業が集まって行われるFITチャリティ・ランにも部内の人たちと毎年参加しています。また学生時代から旅行も趣味で、これまでに海外10か国以上、国内40以上の都道府県に行きました。新しい環境に身を置き、そこの文化や歴史を感じることが大好きで、それは今も昔も、ずっと変わらないですね。